どーも、まさてるです。
今回はヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコウ)の飼育方法について解説していきます。
使用している写真はうちで飼っている子です。(ノーマルじゃなくてすみません)
目次
ヒョウモントカゲモドキとは
日本名ヒョウモントカゲモドキというよりかは、レオパっていうと結構聞いたことある方もいらっしゃるかもしれませんね。
英名のレオパードゲッコウというのは、レオパード=ヒョウ、ヒョウ柄のヤモリということです。
全長大きいもので25cmほどの手のひらサイズぐらいの爬虫類です。
(モルフ(品種)によって大きさも違うのでショップの人に聞いてみるといいと思います)
価格
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の価格はモルフ(品種)にもよりますが、6000円~5万円ぐらい。高いのは何十万、何百万というものもあります。
生体を買う場合は、ホームセンター等よりきちんと飼育されている、爬虫類専門のショップ等で買われたほうが良いと思います。
と言いながら、うちの子はホームセンターで死にそうだった子を買ってきた感じですが(・ε・`*)
立ち上げに失敗する可能性のほうが高いので、できれば餌食いがよく、元気な子をお迎えしてくださいね。
アフガニスタンやインド、パキスタンなど比較的乾燥した地方に住んでいます。
乾燥しているとはいっても、湿度がある岩陰などに生息しているため湿度めっちゃ必要です。
分類としては
綱 | 爬虫綱 Reptilia |
目 | 有鱗目 Squamata |
亜目 | トカゲ亜目 Sauria |
科 | トカゲモドキ科 Agamidae |
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)はトカゲモドキ科にあたります。
トカゲモドキってなんだ?というと
実はニホンヤモリなどのヤモリの仲間なんです。
でもヤモリと違うところがあるんです。
それは
- 瞼がある(ヤモリにはありません)
- 趾下薄板が無い(壁にくっつくことができない)
トカゲ"モドキ"という名前の通り、トカゲのような見た目をしたヤモリなんです。
なので、つるつるした壁を登れないので飼育が楽ですかね。
寿命
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)は寿命は飼育下だと平均10年ぐらいですかね。頑張れば15年、20年と生きるチカラは持っています。
触り方【重要】
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の場合は重要なので最初に書かせていただきました。
基本的にお腹の下にそっと手を入れて持ち上げるようにしましょう。
お腹を上から掴んだり、尻尾を掴んだりしてはダメです。
爬虫類の中には危険を察知したときに尻尾を自分で切断する種があります。
日本に生息しているニホントカゲもそうですね。
それと一緒でレオパも自分の尻尾を切断することがあります。
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の場合、尻尾がプリプリなので掴んでみたくなる気持ちもわかりますが
尻尾を掴む、掴んで持ち上げる等の行為は絶対にしてはなりません。
「また再生するからいいじゃん!」とかいう人は飼わないでくださいね。
完全に生えてはこないですし、
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)にとってはプリプリな尻尾は大事な栄養源なので、尻尾が切れると死活問題です。
もし、友人などに見せる場合もそれだけは注意してから触らしてあげてくださいね。
必要な機材
大まかに必要なものは
- ケージ(飼育容器)
- 保温器具(必須)
- サーモスタット(温度調整器具)
- 温湿度計
- 床材(キッチンペーパーがおすすめ)
- 水入れ
- 餌皿
- ウェットシェルター
- カルシウム粉末(病気対策)
上記はどれか無くても良いとかではなく、快適に暮らしてもらうにはすべて必要です。
特に黄色のマーカーを引いている物は必ず設置してあげてください。
他に何も飼育していないなら以下も必要
- ピンセット(素手で虫とか掴めちゃうぜとか、生体に噛まれたい方はなくても可)
- 餌(生き餌推奨)
必要が無い物
- バスキングライト
- 紫外線ライト
夜行性の爬虫類のため上記のものを必要ありません。
紫外線ライトは通常骨を形成するためのビタミンD3の生成するのに必要ですが、
夜行性の爬虫類は体内で生成できるため必要ありません。
カルシウムは経口摂取しないとだめです。
バスキングライトなんかあったら干からびちゃうかな。
ケージ
僕の個人的な意見ですが、飼い主からの見た目がいいとか管理性が良いと言うよりかは、
飼育している生体が快適に生活できるとかどうかを主体に僕は考えているので、他の人と意見が異なるかもしれません。
まぁ、もちろん見た目と管理性は大事ですよ。
爬虫類の気持ちはわからないので、なんとも言えないけど!笑
まず前提として、ケージの設置場所ですが、
・直射日光やエアコンの風が直接当るような場所は温度管理がし辛いため避けましょう。
・横をよく人間が歩く場所はストレスになるかもしれないので避けましょう。
・常に人が見える位置だと人慣れも早いと思います。
・爬虫類は上から見下されたり、上から手が伸びてくると恐怖をあたえる
そのためなるべく目線の高さに置いて尚且、水槽みたいな上しか開かないケージではなく、観音開きかスライドドアのケージを使用しましょう。
そしてケージですが、よく使われているのがSANKOさんのレプタイルボックスですかね。
丸洗い等もしやすくおすすめです。
でも、ケージの上から手を突っ込むのは生体が驚くのと怖いと思うので僕は使わないかな。
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)って結構狭いケージで飼われている方が多いと思いますが
個人的に狭いケージで飼うのは可愛そうなのと、パネヒからの避暑地とかも設けたいので大きめのケージがいいかなと思います。
60cmとか大きいケージは温度管理が大変なのと、逆にストレスを与える可能性があるのでやめましょう。
僕はDIYで30cm×20cmぐらいの自作木製ケージを使用しています。
市販品ならGEXのグラステラリウムぐらいのサイズがあると快適に暮らせるんじゃないかな?と思います。
保温器具
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)に必要な保温器具について。
これは絶対必須。飼育前から準備する。
必要な保温器具は
- パネルヒーター(床温度)
- 暖突(空気中の温度)
レオパは温度で体調がガラっと変わるので、きちんと温度管理をしてあげましょう。
下の図は僕の飼育環境の一例です。
このような感じで、余裕があればシェルター2個置きとかで、
暑い時、寒い時でパネルヒーターの有るところ無いところを自分で調節できるようにしています。
僕のモットーは生体が快適な暮らせる環境づくりなので笑
まぁショップなんかだと、レプタイルボックスに床材+ウェットシェルターオンリーですかね。
あのサイズでも、後ろ側にパネルヒーターをひいて手前はひかないというように温度調節できるようにしてあげましょう。
温度
あとは暖突ですね。
よく、「ケージ小さいからパネルヒーターだけ十分でしょ」とか聞きますけど
空気中の温度はパネヒでは上げられないですからね。多少は上がりますけど限界があります。
なので絶対に暖突等の空気を温める保温器具を使用してください。
パネルヒーターはあくまで床温度をあげるだけで空気中の温度はほんわかとしか変わらないので
別の保温器具が必要です。
エアコン等に過信していると、冬などに一気にケージ内が20度以下になることとかもあるので
暖突にサーモスタットをつけて28度設定にしましょう。
暖突はケージの真ん中の上にケージ内側に針金やネジで固定してましょう。
・サーモスタットの温度計は一番温度が低いケージの角に設置。
・パネルヒーターはサーモスタットにつなげてはだめです。
プラスチックケージの場合は暖突をケージの上に乗せると火災の原因にもなるので気をつけましょう。
あと、僕はシェルター横と上の図でいうとこの右上に有線タイプの温湿度計を設置しています。
うちの子は床温度(パネヒ直上)を33度ぐらいの熱めに設定しています。
これは個体によって違うと思うので、餌食いやその子の行動をみて微調整しましょう。
最初は28度ぐらいからはじめて1ヶ月の間に少しづつあげたり下げたりして33度に落ち着いた感じです。
うちは温度調節ができるパネヒを使用しています。
湿度
湿度は結構人によって違いますが、個人的には多湿です。
ホームセンターなんかだとカラッカラで飼育されていることが多いんですが
見習っちゃだめですよ。
いろいろうちの子で試した適切な湿度は
60~80%です。
湿度上昇の方法
朝と夜に水を撒くといいと思います。
カラカラになるようなら随時補給。
うちの子たちは厚手のキッチンペーパーをベタベタにしてます。
霧吹きではなく、水入れでブシャーっと。
といっても、プールみたいにしてはダメですよ!体が冷えて死んじゃいます!
あと、生体にかからないようにしてください。
保温球を入れている人は水が電球にかからないように注意してくださいね!
管理しやすいように温湿度計等を導入すると良いと思います。
床材
次に床材ですね。
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)で使用するのにオススメの床材は
キッチンペーパー!!
一つに断定するのも良くないかとは思うんですが、
ショップなんかだと、赤玉土や粒上の土のソイル系が多いですかね。
砂系は湿度の面で、全くオススメしないです。
あと、キッチンペーパーをオススメする理由は
・誤飲の心配が少ない
・衛生管理が楽
・湿度管理が楽
といったところです。
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)は、比較的小さい爬虫類になるので床材の誤飲による
腸閉塞や炎症などになりやすいので、できるだけその原因になりやすいものは排除したほうが良いと思います。
衛生管理についても、キッチンペーパーなら3日1回でも変えれば常時キレイな状態を保てるので
カビや菌に犯される心配もありません。
あとは湿度管理ですね。土のようにずっと湿っていると、カビが生えやすかったりケージが汚れやすかったりします。
その点、キッチンペーパーは乾きやすく、カビが生えたと思ったらすぐ交換できるのでとても便利!
オススメなのが、うちでも使っている厚手の紙タオルのショップタオル!
とても厚手で破れにくくて、湿度も保ちやすいのでオススメです!
水入れ・餌皿
水入れについては、無くてもいいのですが
100均等で小さいお皿を買ってきて、入れておくと良いかなーと思います。
たまにそこで水を飲んでいるところを見ますので。
餌皿はなんでもいいです!
ピンセットから直接あげれるのであればいらないですし、
ソイル等で飼育する場合は誤飲が怖いので、餌皿は用意したほうが良いと思います。
スドーのレプタイルディッシュであれば、生き餌が外に出にくいのでおすすめです。
ウェットシェルター
これ大事。まじ大事。
いわゆる、生体が住むお家です!
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)は、湿度少なそうなアフガニスタンなどには住んでいるんですが
実際は湿気がある岩陰などに生息しているため
それを再現するのにウェットシェルターは最適なんです。
そんなウェットシェルターの利点は
・上部に水を貯めることができる
・素焼きのため、シェルター内の湿度を加湿してくれる。
爬虫類飼っている人なら一家に何台かあるのではないだろうか(笑)
多く使われているのが、スドーさんから出ているウェットシェルターですね。
小さい頃はSサイズで大人になったらMサイズが良いかなーと思います。ちなみにLサイズはデカすぎます。
ちなみに、使用する場合は上部に常に水を張ってくださいね。
ずっと入ったままだと腐るので、定期的な交換と水のヌメリもでるので洗ってね!
餌
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の餌については基本的に生き餌を推奨しています。
虫苦手ですっていう人なら、人工フードでも大丈夫です。
ヒョウモントカゲモドキは人気な爬虫類のためレオパフードとと言う名前で
人工フードもいろいろな種類が売っていますので安心してください。
ハニーワームやシルクワーム、ミルワームなどはカロリーが高く太りやすいので程々に。
たまにあげる程度なら大丈夫です。
栄養食としてピンクマウスも冷凍庫に入れておくと良いかもしれません。
ピンクマウスは栄養がありすぎるので、ガリガリの子などに切って使います。
生き餌は、デュビアかコオロギ。
コオロギは刃が鋭いので、生体に口の中やお腹の中で噛み付くことがあるので
僕はデュビア派です。コオロギのほうが増やしやすくて柔らかいのでいいんですどね。
餌のサイズは、生体の目と目の間(眉間?)のサイズぐらいのモノをあげましょう。
あげる際にはカルシウム粉末をふりかけてあげるようにしましょう。
カルシウムが不足すると病気になります。
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の場合は体内でビタミンD3を生成できるので紫外線灯は関係ないですが、詳しくは下の記事を御覧ください。
人工フードはドッグフードみたいな乾燥しているタイプと
ウェットなゲル状のタイプとあります。
まぁ食べる方でいいのかな?乾燥系に水分を含ませてあげるのが一般的だと思います。
ゲル状は賞味期限ありますし。
餌の間隔
餌の間隔は個体差や人によって違いますが、ざっくり下記のような感じです。
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の場合は、大きくなってくると毎日食べなくなってくることがほとんどだと思うので、
体型などを見ながらあげる形になると思います。
あまりにも尻尾がブリブリしてたり、
上から見たとき、お腹が手足の肘や膝より外に大きく膨らんでいるようなら太らせすぎです。
なので、体型等みながら給餌間隔と給餌量を調節してください。
ベビー期(生後から半年)
餌は毎日(食べるだけあげる)
ヤング(半年から1年)
餌は2日に1回ぐらい。(量は体型等を見て調節)
アダルト(1年以降)
餌は3日に1回ぐらい。(量は体型等を見て調節)
脱皮
脱皮についてですが、
結構な頻度で脱皮をします。
体が白くなってきたら脱皮の合図です。
脱皮不全になると、体の一部が壊死して欠損してしまったりするので脱皮前は
特に湿度がカラカラになることがないように注意が必要です。
あと、ちゃんと脱皮できているかみてあげてくださいね!
脱皮殻は自分で食べてしまうので、残りません。
多頭飼いについて
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の多頭飼いはやめておきましょう。
多頭で飼育している人もいますが、怪我や尻尾の自切などのリスクしかありませんのでオススメしません。
まとめ
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)を飼育方法についてまとめました。
飼育する際は、生体を飼った当日にケージの準備をするのではなく、
事前にケージ等準備してからお迎えするようにしましょう。
冬場とかは特にケージがなかったら生体への負担がすごいですからね。
以上、まさてるでした。