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爬虫類 生き物

フトアゴヒゲトカゲの飼い方【爬虫類飼育】

更新日:

どーも、まさてるです。

今回はうちでも飼っている

【フトアゴヒゲトカゲ】の飼い方についてご紹介します!

いあー、爬虫類いいよ。うん。

※爬虫類の飼い方も日々進化&僕も日々思うことが変わるので、随時更新していきます。

フトアゴヒゲトカゲとは

フトアゴヒゲトカゲ(学名:Pogona vitticeps)

別名:Central bearded dragon

フトアゴヒゲトカゲはオーストラリアの東部から南部にかけて生息する、

暖かくて乾燥した地域に生息するトカゲです。

名前からも想像できると思うけど、太い顎のトカゲですね。別名を日本語に訳すとヒゲを生やしたドラゴンなので、かなり変わった名前のトカゲです。

この名前の由来は怒るときに太い顎を膨らませて威嚇することからついているようです。

しかし、飼育下ではめったに見れないですね。見れたら飼育方法と環境や接し方を考えた方が良いかもしれません。

その子の性格等もあるので一概には言えないですけど。

フトアゴヒゲトカゲの分類

爬虫類飼っていると、大体の分類で見るようになってくるんだよね。

爬虫綱 Reptilia
有鱗目 Squamata
亜目 トカゲ亜目 Sauria
下目 イグアナ下目 Iguania
アガマ科 Agamidae
アゴヒゲトカゲ属 Pogona

重要視するのは【科】のところです。

フトアゴヒゲトカゲの場合、アガマ科になります。

ざっくりアガマ科なんだってことを覚えておくと

他の種類を飼うときなんかも飼い方が似ているので、わかり易くなります

ただ、アガマ科の飼い方が全部その種類に通ずるということは基本的にないので注意してください。

住んでるとこも違えば、住んでる環境も種類によって違いますからね。

ざっくりした飼い方が似てるという感じです。

 

生息している環境は?

  • サイクル:昼行性
  • 生息地:森林から砂漠にかけてあらゆる環境
  • 食性:雑食/昆虫と植物をメインで食べます
  • 繁殖形態:卵生(11〜26個の卵を産みます)

飼うにあたって重要なのはフトアゴヒゲトカゲは昼行性ということ。

夜は基本的に目を瞑って寝る種族なので、

夜にしか見れない&触れ合えないような環境だと寂しいかもしれませんね。

ただ、ライトやカーテンを使用して昼夜を逆転してあげれば夜に起きているということを可能です。

僕は人間と同じサイクルがいいのでタイマー管理しています。詳しくは後述。

寝てるときの顔が天使なんだこれが。。笑

必要な器材

大まかに必要なものは

  • ケージ(飼育容器)
  • バスキングライト(電球とライト本体が必要)
  • バスキングストーン(シェルターと併用可)
  • 紫外線灯(紫外線が出る蛍光灯と本体が必要)
  • 保温器具(冬場ないと最悪死んでしまいます)
  • サーモスタット(温度調整器具)
  • 温湿度計
  • 床材
  • 水入れ(ベビーのうちは特に必須)
  • 餌皿
  • シェルター(なくてもいいけど、神経質な子ならあったほうが良い)
  • カルシウム粉末(病気対策)

上記はどれか無くても良いとかではなく、快適に暮らしてもらうにはすべて必要です。

特に黄色のマーカーを引いている物は必ず設置してあげてください。

他に何も飼育していないなら以下も必要

  • ピンセット(素手で虫とか掴めちゃうぜとか、トカゲに噛まれたい方はなくても可)
  • 餌(ベビーのうちはできれば生き餌)

ケージ(飼育容器)

どんなケージが良いか悩みますよね。

安く抑えるならDIYで作る方法ですかね。うちでも9割DIYの自作ケージを使用しています。

DIYケージについてはまた別記事で書きたいとおもいます。

僕も使用しててオススメなのがパンテオンの6045ケージです。

幅60センチ、奥行き45センチ、高さ45センチのケージです。

フトアゴヒゲトカゲを飼育するのに、60センチケージの方が良い、90センチケージの方が良いという意見でわかれますが、特別大きな品種のフトアゴヒゲトカゲでなければ60センチでいいかなと思います。

あまり走り回る品種でもないのでね。

個人的には90cmだと温度管理がどうしてもしづらくなるので、60cmケージをおすすめします。

バスキングライト

ケージサイズにもよりますが、フトアゴヒゲトカゲは60×45cmケージで飼育した場合でおすすめを記載します。

僕も使用しているのが、GEXの50Wバスキングスポットランプ

ワット数はケージや個体のサイズにもよりますが、60*45の場合、

75Wは火傷の危険と内部温度が上昇しすぎる可能性があるので50Wで十分です。

 

メーカーもいろいろありますが、ここは完全に好みの面もあるので自分の家の近くで入手しやすいものがいいかなと思います。突然切れたときに同じもののほうが安心できますしね。

ウチではホームセンターでも比較的手に入りやすいジェックスの物を使用しています。

あとは、本体が必要ですね。

私が使っているのはビバリアの太陽NEOです。今のとこ不具合もないので使いやすいですよ。

高さがないケージを使用している場合

もし高さがないケージを使用しているなら、ケージの直上から照射するタイプがおすすめです。

ケージの直上は必ず金網状のものを使用してくださいね。じゃないと火事になります。

ただこのタイプはライトドーム自体もかなりの高温になるので、火傷・火事に十分注意してください

設置したあとは、必ず直下のバスキングストーンなどの表面温度を測ること!

GEXのソーラーグローUVは紫外線+バスキングスポットの役割をするので、ライトドームで使用する場合におすすめ!

あと、直置きだと直下の温度調節ができないので、DIYできないのであればライトスタンドの仕様も同時にするのがオススメです。

 

バスキングストーン

うちのフトアゴヒゲトカゲはベビーの頃はスドーのシェルターを、大きくなってきてからは爬虫類ショップに売っているバスキング用の石や、溶岩プレートを使用しています。

また、ホームセンターにうっている園芸用のレンガ(バリとかで怪我をしなさそうなもの)でも代用がききます。

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https://masateru.net/baskingspot

紫外線灯について

ケージの上にポンとおけるタイプが楽かなと思います。

うちではベーシックなポン付けタイプのものと、

zoomedからでているめちゃくちゃ薄くて軽い蛍光灯(T5 HO)を使っています。

紫外線灯はきちんと爬虫類用のものを使用してください。

 

フトアゴヒゲトカゲにおすすめなのが僕も使用しているズーメッドのレプティサンです。

紫外線照射の量もとても強く、紫外線が蛍光灯から52cm下まできちんと届くようになっているそうです。

あとは本体が必要です。僕が使用しているのはこれ。

この商品は西日本と東日本で周波数が違うのできちんと確認してから購入してくださいね。

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https://masateru.net/uv_light

保温器具

保温器具に関しては個人的に必要だと思うのは

1,暖突もしくは保温球

2,パネルヒーター

僕は保温球を最初に使っていたのですが、電球が急に切れた時怖いので

現在は暖突のMサイズをケージに取り付けています

 

うちのフトアゴヒゲトカゲは昔は一時期パネルヒーターも使用していましたが、(床材がデザートサンドで冷えやすかった)

基本的に夜寝るときもバスキングライトで温まった溶岩プレートの上で寝ることが多いので

パネルヒーター意味ないかなーという感じですね。

 

あまりに床材が冷えるようであればパネルヒーターの導入をおすすめします。

フトアゴヒゲトカゲはお腹が冷えやすいと元気がなくなったり便秘と食欲不振になりやすいです。

その子に合わせてパネルヒーターの導入をオススメします。

一応、何かのときのためにパネルヒーターは購入しておいたほうがいいかなと思います。

保温器具に関しては別の記事でもまとめてあるのでそちらもどうぞ。

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https://masateru.net/warm_reptile

床材

フトアゴヒゲトカゲに関しては、デザートサンド系かジョイントマットみたいなものもおすすめです。

保温の面でも書きましたが、個人的にはデザートサンドとガラスケージの組み合わせは床材が冷えやすいのと

ガラスがむき出しになりやすいのでお腹が冷えやすい印象です。

 

僕は掃除も楽なホームセンターとかで売ってる

木目ジョイントマットを切って使用しています

うんちしちゃっても、除菌して拭くだけですからね。

床材も別記事にまとめてあるのでそちらもどうぞ。

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https://masateru.net/reptile_flooring

飼い方は?

フトアゴヒゲトカゲの飼い方って悩みますよね。本やWebにいろいろ書いてあるけど、どこも違ったりして。

別記事で爬虫類の基本的な心構えなど書いてあるので一読してください。

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https://masateru.net/reptile_basic

ケージの設置

まず、ケージの設置場所ですが、直射日光やエアコンの風が直接当たるような場所は

温度管理がし辛いため避けたほうが良いでしょう。

できればリビングのあまり人が行き来しない壁側で、常に人が見える位置だと人慣れも早いと思います。

 

また、爬虫類は上から見下されたり、上から手が伸びてくると恐怖覚えてしまうので、

なるべく目線の高さで水槽みたいな上しか開かないケージではなく、観音開きかスライドドアのケージを使用しましょう。

バスキングライトの設置(日向ぼっこスペース)

まずケージにバスキングライトの左か右端に設置します。(温度管理の面で真ん中はだめです。)

このときケージに近すぎると壁が熱くなりすぎたり、壁伝いにトカゲの手が届いたりするので気をつけてください。

(写真右奥は保温球です)

温湿度管理について

重要なのが温度です。

爬虫類飼育では基本的にケージ内で温度勾配をつけます。爬虫類自身が自分で温度調節できないため、暖かいとこと涼しいとこをつくってあげるんです。

日向と日陰ってかんじかな。

フトアゴヒゲトカゲの場合、

  • 昼間は40〜28度
  • 夜間は25度

といった感じで温度調節をしてあげます。

昼間はバスキングライト直下が40度前後で、その対角のケージの端っこが28度といった感じです。

夜間は25度一律でいいと思います

湿度は高くないほうがいいです。乾燥しすぎもダメですが、水入れに水を張っとけば大体OKです。

僕は100均のおしゃれそうな入れ物に水をいれています。

脱皮の前はすこし霧吹きしてあげたりすると脱皮しやすいです。ただ湿度が高すぎると気管支炎になったりするので、霧吹きしてあげるとか、温浴も効果的です。

 

餌やりについて

フトアゴヒゲトカゲの餌は、基本的には活き餌(コオロギかデュビア)か、野菜を与えます。上記の調達が厳しければ人工フードもいいかなとはおもいます。

小さい頃は生き餌で飼ってあげたいかなと思います。

基本としては餌には毎回カルシウムを添加。ビタミン系サプリはあげすぎると逆に毒なので、あげるとしても1週間に1~2回かなと思います。

生体のサイズで毎日~3日置きなどで餌をあげるが、大事なのは生体をよく見て肥満にならないようにあげること。

これほんと大事。

フトアゴヒゲトカゲであれば足の曲がっている関節(肘?)よりお腹がはみ出すようであれば肥満です。餌の量と間隔を調節してください。

ベビー期

餌は毎日(起床後1~2時間経ってから)

ご飯内容はデュビアもしくはコオロギを食べるだけ or すこし野菜も食べるなら混ぜていく

(小さい頃から野菜を食べさせると大きくなったときに素直に野菜食べやすい気がする)

特にベビーの頃は水分が不足しがちなため、たまにスポイトなどで口元に水や野菜ジュースを垂らして舐めさせる。

(あげすぎるとお腹を下すのでウンチを見て判断してね)

ヤング(大体20cmぐらいからかな?)

餌は2日に1回ぐらい餌を上げる。

野菜をできるだけあげる。フトアゴヒゲトカゲフードでも可。

野菜あげて水あげると、水分過多でお腹下すので水は飲まさなくていいと思います。

アダルト(35cm~)

餌は3日に1回ぐらい。野菜中心。フトアゴヒゲトカゲフードでも可。

詳細について

ベビーの頃は毎日生き餌を食べるだけあげます。

アダルトになっても生き餌をあげつづけると肥満で病気になったり、突然死のリスクがあがるので極力アダルトは野菜をあげましょう。

人工フードもいいですけど、量を調節してあげないと栄養満点なのでカロリー高いですからね。

量さえ気をつければ、人工フードはカルシウムなども入っているのでとても良い餌ですよ。

ヤングアダルトぐらいから少しづつ野菜をあげると、大きくなってから野菜を食べてくれやすくなります。

また、小さい頃から餌にはカルシウムをダスティングしましょう。

ダスティングとは振りかける事です。

 

ミルワーム蜂の子(ハニーワーム)等は脂肪分とカロリーが高すぎるのでずっとあげてると体に悪いので、あまりおすすめしません。

たまにおやつであげるのはいいけど、それしか食べなくなると困りますからね。

ただ栄養が足りてない子にはハニーワーム等は有効です。

あとベビーの頃は特に体が小さいので脱水症状に注意してください。

小さいスポイトで、ぬるま湯ぬるま湯で薄めた野菜ジュースを口元に垂らしてあげると飲んでくれます。

このあたりは排便の回数や便の状態を見て、臨機応変に対応するしかないです。

 

もし不調の場合、病院でこうなんですって伝えやすくなります。

アダルトになってからも水を上げてると下痢になりやすいので注意してください。基本的には野菜の水分で十分です。

脱皮について

脱皮についてですが、

これは結構しっかり考えておかないと死にもつながる大事なことです。

勝手に自分で脱ぐんでしょ?と思うかもれないですが、必ずしもそうではありません。

ベビーの頃は特に、脱皮が部分的に残ってしまうことによる(大人になっても起こりますけど)

  • 指飛び(指が取れる)
  • 尻尾の怪死(尻尾が落ちます)※特に先端は気をつける
  • 皮膚病(脱皮不全を放置しておくと、まぶた等の場合目が開かなくなることもあります)

上記以外の悪いことも起きるので、脱皮の際はよく生体を観察しましょう。

脱皮不全になった際は、湿度を高めにして尚且温浴をしながら

綿棒等で残っている皮をなぞってあげると取ることができます。

ただ、時間が経ってしまった皮は固くなって取れないこともあるので、その際は病院にいくか

ピンセット等で取りましょう。ただ生体に怪我を負わせては本末転倒なので、自分で無理そうなら病院に行きましょう。

 

フトアゴヒゲトカゲを多頭で飼いたい

結論から言うと、やめておきましょう。

これに関しては、最初に記述したアガマ科に関係してきます。

トゲオアガマという種類は基本的には多頭飼いが大丈夫な場合が多いですが、フトアゴヒゲトカゲは多頭飼いはやめたほうがいいでしょう。

相性もありますが、多頭で飼うとどちらかが怪我をしてしまったり、神経質になって拒食や便秘などを起こしやすいです。メリットは設備費が安くなるぐらいなので、そこをケチるぐらいだったら一匹を幸せに飼ってあげてください。

まとめ

フトアゴヒゲトカゲ欲しくなりましたか?

文章で見ると細かくて難しく思ってしまうかもしれませんが、毎日お世話をしていると慣れと感覚が備わってくるので大丈夫だと思います。

ただ、なんとなくお迎えするのはやめてくださいね。

しっかり調べた上で、その子が幸せに暮らせる飼育環境を整えてからお迎えしてあげてください。

 

ちょっと熱が入りすぎて書きすぎた感あるけど。。笑

不足しているなと思うところはどんどん書き足していこうと思います!

以上、まさてるでした。

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